らんちゅうについて

らんちゅうに良い「青苔」

らんちゅうを飼育していると、池や水槽に青苔が付くようになりますよね。ついつい取ってしまいたくなりますが、青苔は青水と同じように、らんちゅうの体にとってとても良いものなのです。取り除かず、そのままにしておくのが基本ですよ。

青苔を食べるためにらんちゅうは動き回ることになりますよね。らんちゅうの動きを自然に活発にする役割も果たしているというわけなのです。青苔は動物性プランクトンの良い生育の場となります。そのため青苔を食べることで多くのプランクトンも食べることができます。

らんちゅうの体の色を濃くする働きもありますよ。池や水槽の側面、底に青苔がびっしり生えることで、らんちゅうの生活環境を黒っぽくし、保護色の効果で体の色を濃く変化させるのです。

青苔が繁殖しすぎると、苔が厚くなって、間に汚れが溜まりやすくなってしまいます。水換えをしてもすぐに汚れた状態になってしまう場合があるので、1年に数回は掃除して青苔を取り除いてやりましょう。ただし、全て取り除くことは禁物ですよ。

青苔を取り除く時は、水を抜いて金属ブラシなどでゴシゴシ洗います。ブラシだけでは取り除くことができない時は、塩素系漂白剤を使うと効果的に落とすことができますよ。塩素系漂白剤を部分的に投与し、ブラシでゴシゴシこすります。

青苔が取れたら、十分に水洗いを行いましょう。水を少し入れたらカルキ抜きを入れます。カルキ抜きには漂白剤の毒性を中和させる働きがあるのです。通常の5倍〜10倍程度は入れておきましょう。

再びブラシで壁や底面を磨き、水を抜きます。これで一通りの作業は終了です。もう一度水を入れ、カルキ抜きをしたららんちゅうを戻してやって大丈夫ですよ。この時に使う漂白剤は塩素系に限ること、また十分に換気を行って作業してくださいね。

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